第3章まで企業文化を経営資源の一つと考え、その刷新が将来に向けて、戦略実行能力を高めることになることを学んできました。
第4章では、企業文化を刷新するための具体的な手段として、評価のもつダイナミズムについて考えていきましょう。評価は賃金体系の一環をなすもので、働く人の心的エネルギーに大き芯影響をおよぼします。「組織体質と戦略の変革のシナリオ」という焦点を与えなければ芯りませんから、その手がかりとなる評価も従来の査定という概念か5の決別が、必要になります。評価は観察にはじまり、観察は情報を生み、その流れは人々の感情の流れを刺激して職場を躍動的にするダイナミズムをもっています。感情の流れをプラスのエネルギーに転換することによって、望まれる賃金体系への道を備えていくのが、この章の狙いです。ますは、「査定か5の脱却」かうはじめます。