第2章 職場とは何か?
賃金ダウンという言葉は、消極的でエネルギーが奪われる感じがします。できることなら避けるべきです。しかし、世界のどこを見ても経済や政治情勢は厳しく、歴史的転換点を示す限界状況(未曾有の世界不況下)にあることは、誰もが実感しているところです。
しかし、どんなに苦しくても、経営者はこの事態を突破して職場を守り、事業を継続していく社会的責任があります。有能な経営者は追い込まれれば追い込まれるほど、戦う焦点が明確になり力を発揮します。m数年続いてきた右肩下がりの経済環境を通り按ける中で、組織能力を高め財務体質を強化するために、自己資本力を高めてきた企業も少なくありません。さらなる急激な下降局面に向かっては、もう一段上の組織能力の強化が必要になってきます。端的に表現すれば、賃金ダウンという守りの戦略を将来への希望として受け入れ、脱出のエネルギーに変える組織能力の強化が必要ということです。
この章では、組織としての職場の成り立ちについて考えていきます。
1 経営者はなぜ職場をつくるのか?
3 人が仕事に満足するとき、しないとき

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